本書では日本語版のウィキペディアでおこった事件,管理者の仕事のたいへんさや管理者になるひとがすくない現状などが書かれている.事件に関しては部分的には知っていたが,10 件をこえる事件や 10 人をこえる問題ユーザの解説を読むことで全体像を把握することができた.
解決のむずかしい問題もあるが,いまのところはそれほど深刻な状態ではない.日本語版に特有の問題もあり,他言語版とはちがう発展のみちをたどる可能性も示唆している.末尾の「ウィキペディアはどこに向かうのか」では「百科事典的だが,既存の百科事典の価値を超える何か」,「他に代用のきかない何か」がうみだされると予想しているが,それははっきりとことばで表現されてはいないとしても,すでにあるように私にはおもえる.
どんなキーワードでネット検索しても、たいていウィキペディアのページが上位に表示され、お世話になる機会も多い。それだけ欠かせない存在になっているウィキペディアだが、「どれくらい信頼できるのか」「著作権はどうなっているのか」などと思うことも多いのではないか。いくらネット上で説明してあっても、ネット自体の信頼性に不安があるとなると堂々巡りである。そうした不安や疑問を感じている人にとってはバイブルのような1冊である。ただし、あくまでウィキペディア側からの説明であることと、著作権関係の部分でもう少し突っ込んだ内容がほしかったという点で、完全に不安が解消されるわけではない。しかし、手元に置いておきたい書籍であることに変わりはない。
「使いこなしガイド」とあるだけあって、本当に「使いこなす」ための内容が書かれています。
具体的には、MediaWikiの設定方法、拡張機能(エクステンション)の紹介やMediaWikiホスティングサービスについても触れています。
その反面、「サーバーなんか運営したことがない」「MediaWikiに慣れていない」人には向いていません。また、他の人も言われているように、この本だけで全てができるわけではないので、mediawiki.orgと併用しながら使うのがいいでしょう。
ちなみに、そんな「全てを網羅した」本にしようと思ったらそれこそ百科事典ぐらいの厚さになるのがMediaWikiなのです。
結論としましては「MediaWikiを初めて使う人にはオススメしないが、ある程度スキルがある人が使うにはかなり役に立つ!」ということです。