いつかどこかで聞いたなぁ・・・なんて思いながら聴いています。どこかほっとするような温かい感じがいいですね。
私は北海道が好きで、よくバイクなどで訪れている。だからつい手にとってしまったのだが、
思いのほか素晴らしいエッセイだった。
執筆者は「商品説明」の通り。それぞれの人が、それぞれの立場から、それぞれの意見を言う。
大げさにいうと、「北海道への愛」が感じられる本だ。
12人とも、映画や文学など、様々なジャンルを通して北海道と接してきた。
だから、仮に故郷ではなくとも、第二のふるさとのような思いがある。
そのことが、てらい無く、ストレートに出されたエッセイ群である。
この新聞企画を考えた朝日新聞北海道の羽毛田記者の「あとがき」が、素晴らしい。
仮に北海道に住んでいなくても、自分の故郷と重ね合わせて読める本だ。
新聞記者が関係者や市民へ徹底取材の結果をまとめた書籍。
地方自治財政の素人である記者だからこそ、一般人の視点で、一般人にも分かりやすく書かれているのは好感が持てる。一方、自治体関係者から見れば、記者の勉強不足感が否めない。
タイトルにある「検証」というには、分析・調査不足に思える。むしろ「取材メモ」という方が適当なタイトルだと思う。だからこそ、記者の感想や主観が少なめで、「誰それがおう言ってました」をまとめたモノに思える。しかし、そういった多数の関係者・市民への取材は他の夕張関係書ではなかなかされていないため、有益な資料だろう。
ただし夕張の今を知るには、本書だけでなく、他の本を合わせて読むことをオススメします。
「検証」というからには、自治体財政の基本、他の自治体の状況を調査・検証し、違法会計をしていたのであれば、本来どうすべきだったか、仮にそうした場合、現在とどう違ったか、そして今後夕張がどうなっていくのか?などなど、いろんな視点で描いて欲しかった。
それはノンフィクション作家がすべきことであり、新聞記者の仕事ではないのかもしれないが。