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年金制度は誰のものか
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社会保障審議会において煩型(うるさがた)の委員として鳴らしている民間シンクタンク研究員による年金改革論。前著『年金大改革』同様、政府および行政への一貫した懐疑的目線から繰り出される考察が本書の魅力。個人的には賛同しかねる見解も散見されるものの、御用学者による鈍(なまくら)本が跋扈する年金分野において、筆者の考察の鋭い切れ味は貴重な存在である。なお、個人的には以下の見解が興味深かった。
<刮目すべき見解>
・マクロ経済スライドが基礎年金にも適用されるのは、所得保障機能の観点から問題である(基礎的所得水準を下回る恐れあり)
・スウェーデンの年金制度はスウェーデンのお国柄(納税者番号制、高い移民率etc)ゆえに成り立つ(日本に導入したからといって必ずしも機能しない)
・英国の「ベヴァリジ報告」は福祉充実を意図したものではない。国家が保障するのは基礎的給付のみ(それ以下でも以上でもダメ)
・在職老齢年金は百害あって一利なし etc
<首を捻らざるを得ない箇所>
・役所批判が際立つ割には、その背後にある「政治家」ひいては「有権者」(=国民)への批判が皆無なのは片手落ち。「低負担高給付」を望んだのは役所だけでなく当時の日本国民の総意ではないのか?
・持論(間接税による二階建て制度)を1987年当時の年金局長が評価したことを以って「理想的」と評するのは我田引水もいいところ。役所の人間は信用できない筈ではなかったのかね?(汗)
・年金と税制のリンクについては、消費課税だけでなく資産課税への言及も欲しいところ(高所得者は消費ではなく保有資産が大きいはず) etc
単行本
1,890 円
1,190 円
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誰も書けなかった年金の真実―あなたがもらえなくなる日
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これまで荻原博子→岩瀬達哉→長妻昭→保阪展人と年金問題関連の本を色々読んで来たが、読み易さは本書がダントツ。冒頭に置かれた、ある高齢者からの年金受給についての体験談の投書も「さもありなん」って感じで、掴みとしては効果的。
著者の主張で「国民年金は加入した方が得」ってのは納得いかない。現在、国民年金の支給額が生活保護の額より低いんだから、国民年金には加入せずに、生活保護受けた方が特だと思う。又、著者は、はしか予防接種の義務化を支持しているが、これこそ自己責任なので、広報活動を徹底するくらいに留めておくべきでは?
タイトルにある「誰も書けなかった」の真意は、結論部分で「現在の高齢者は年金を沢山貰い過ぎている」という、メディアでは一種タブーの高齢者バッシングが含まれている事ではないだろうか?
単行本
1,365 円
398 円
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完全版 年金大崩壊 (講談社文庫)
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以前から読みたかった岩瀬達哉の年金制度告発本が文庫化されていたのを最近知り、さっそく通勤電車内のみで2日で通読。単行本2冊分を縮約し、新たな記事も追加されているようだ。
この著者の良い所は、役所の責任者の実名を挙げて告発している点だ。確かに、利権に群がっているであろう政治家の名前はあまり挙がっていないが、自民党から選挙に出て落選した元官僚の名は挙がっている。
民主党議員は何人か、不正を追求する役で登場するが、自民党支持のスタンスは全く感じられなかった。
意外と基礎知識は殆ど要らないので、まずは年金問題の入門編として、全ての国民に読んでもらいたい。そうすれば、少しは現状を変えられまいか、、、
文庫
620 円
101 円

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