グラビアアイドル如月ミキが自殺して、1年がたった。その一周忌に彼女の思い出を語り合おうとファン5人が集まった。しかし、ファンサイトの常連である彼らは、彼女がなぜ自殺をしたのかを知りたくてたまらない。そんなときひとりが「彼女は殺されたんだ」と言う。他殺説を繰り広げるうちに、ハンドルネームしか知らなかった彼らの素性が浮き彫りに。そしてお互いを犯人だと疑いはじめる… アイドルの死をめぐり二転三転していくドラマが密室で繰り広げられるワンシチュエーションコメディ。主演の小栗旬、小出恵介、ユースケ・サンタマリア、塚地武雅、香川照之らが、脚本に惚れて出演を決めたというほど練られたセリフがこの映画最大のチャームポイント。笑いを散りばめながら、ひとりのアイドルの死が二転三転していく展開はスリリグでさえある。そして最後には、どこかホッとするカタルシスがある愛嬌たっぷりの作品だ。脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』の古沢良太、監督は『シムソンズ』の佐藤祐市。(斎藤香)
これと「嫌われ松子の一年」を同時に読んだので、役者としてのあり方の両者の違いが良く分かりました。バイプレイヤーとして現場に携わっている彼ゆえの「観察者」の、こまやかな視点、俳優という職業の「観察」から自らをモニターを見るように振り返っています。あれだけ味わい深い演技をするのに、「自分の演技はブレブレで子供みたい」と自省し、理想の俳優として山崎努を挙げているのが思わぬ発見でした。「最近の日本の俳優はダメだ」的な話が多い中、松嶋菜々子や唐沢寿明など、日本の俳優たちを絶賛しているのも気に入りました。(反対に、中国の監督や俳優は絶賛しつつも小気味よく悪口を書いています。姜文は、映画「芙蓉鎮」のイメージが強いので、そんな人になっていたとは…)現場の俳優が尊敬しあいながら作られる芝居は素敵です。関係ないけど、一度彼には「異形の主人公」をぜひやってもらいたい。「火の鳥」の鳳凰編の主人公、我王とかが似合いそうだな、と勝手に想像しています。最近の作品の話題が少なかったので、次作を期待して星はひとつ減らしました。