コンサルタントの2人が書くマスコラボレーションの世界の紹介
インターネット上の不特定多数が参加して作成する辞典wikiを中心に
マスコラボレーションで成り立ってゆく世界の紹介
ベースは、インターネットにより、知の距離が近くなり
ボーダーレスに一挙に破壊された時代にどのような活用が
あるかどうかについて述べています。
インターネットは、ITの世界で、ITの世界だけの出来事ととらえがちですが
、ITは”知”を扱うことから知を中心に大きな変化が起きていることを
述べています。
ボーイングがバリューチェーンにインターネットの威力を使う事例や
鉱山会社が、鉱山情報を公にすることで社内で発見できなかった
鉱脈を見つけたり、ほぼ1章において、1つづつの事例が紹介されています。
3人寄れば文殊の知恵ではありませんが、コラボレーションの力を
利用してさらに上昇してゆく企業と、従前の特許と社外秘で守った
秘伝の技術で勝負してゆく企業とどちらが生き延びるかなど
考えさせられること多の内容です。
パラダイムシフトを伴うこの考えは、使い方を間違えばインターネットへの
情報の漏洩だけで致命的な失敗になりかねないが、パラダイムシフトに
乗り遅れるとやはり、恐竜として旧大陸に置き去りにされる時代に
なったのだなという怖さを感じる内容でした
新奇なツール、Wikiを専門から一般に紹介する、Popな存在感の本だと思います。
livedoorの無料サービスが出たタイミングと、目立つ洗練された装丁に、この本のイキの良さを感じます。
Wikiの自由な可能性と未来への期待に関する考え、そしてカスタマイズの自由さと高機能を持つ自前のWikiクローンを作られた事、そういうところに著者のWikiに対する少年のような純粋さを感じます。そういうところから、このジャンルの中では一番進んだ本じゃないかと思います。
240 ページしかないので,すべての疑問点にこたえてくれるとはいえないが,PukiWiki をつかいはじめるとき一読するにはよい本だとおもう.しかし,セキュリティに関する記述はほとんどない.イントラネットでつかうならこれでもよいかもしれない.だが,「まとめサイトをつくろう!」という副題からするとインターネット上での使用を想定しているのだろうから,最低限のことは書くべきだろう.PukiWiki じたい,digest 認証に対応していないなどセキュリティ上の弱点があるが,それならなおさら注意が必要だろう.
この本の評価の低い原因の一つに、表紙にある「導入・活用ガイドBOOK」の「導入」の文言にあるのではないかと思えます。
Wikiをはじめるに当って、どなたにしても導入編から入るのに、この本ではここがカットされてあるからです。確かに、この本1冊だけではPukiWiki初期設定は難しいでしょう。しかし、「導入」の文字さえ無ければこんなものかとなるのではないでしょうか。
わたしはよくamazonで書籍を買います。そしてレビューがあれば必ず目を通します。それだけにこの本に関してのレビュー評価の低さに、内容を見ずに買うことに危惧を覚え、電車に乗って書店に出向きました。結果、内容を見て購入しました。この本はタイトルにあるように2冊目に買っても損はないのではと考えます。
では1冊目はとなると、現時点では文句なしに「PukiWiki入門」でしょう。
わたしはWikiをxoops module化したPukiWikiModを使っています。CMSであるxoopsの中でWikiを有効に使えるのは現時点ではPukiWikiModとB-Wikiしかありません。
多数にわたるWikiのうち、39Wikiを紹介しているのもこの本です。
ウィキペディアといえば、最近は検索サイトでの結果で上位に表示されることもあり、
精度が高い情報が比較的多い情報源と捉えて、百科事典的に利用している人が
増加している気がしますが、そのウィキペディアの起源やシステムなどについて特に
問題点に注目した書になります。
最近、記事数が50万項目を超えて更に急速に拡大しつつある日本語版が抱える問題を
英語版や他のソーシャルメディアと対置しながら、様々な立場の人(管理者、アンチ
ウィキペディア、弁護士など)の意見を収録して今後の展望についてまとめる、といった
内容になります。
今後も引き続きウィキペディアを中心として発生する問題として、著作権、編集合戦、
誹謗中傷、無断転用、当事者編集などが考えられるわけですが、内部では責任者を
置かず、「議論、合意を経てシステムを構築する」という、非常に崇高にも思える
理想状態への途上であるとも考えられ、「万人が安心して利用できる極めて中立的な
百科事典」になるのを期待したいところです。
気になったのは、ウィキペディアやmixi、ブログなどのソーシャルメディアは
著者らによると「権力に徹底的に対立し社会を確信し、不甲斐ないマスコミの代わりに
代表的な反権力であり続けた」とありますが、私には、そのような意気込みも期待も
なく、かといって全く利用価値が無いとも思っていないわけで、ここまで複雑化した
ネット社会に今さらながらインターネットのごく初期の古きよき時代を思い出して
しまいました。
入門書としては「WikiWay」よりとっつきやすいと思います。日本では、PukiWikiが多く使われているように思いますが、基本的な使い方はそれほど変わらないので、Wikiについて知りたい場合はまず本書を読んでみることをお勧めします。私は最近Wikiを使い始めましたが、その便利さは使ってみるまでなかなか実感できません。本書でWikiをはじめる人が増えればWikiももっと普及するのでは?と思います。
WIKIPEDIAに触れてみて、この本を読む。そうすればWikiの思想の偉大さに感嘆する。そう、この書籍はWikiシステムの基本的な動作原理を解説しているものだが、著者の一貫したアーキテクチャに関する考え方が読み取れる。これはアーキテクチャと共同執筆に関する著者からの強いメッセージだ。間違いなく名著である。翻訳もすばらしい。このレビューを読んでいる暇があれば、本書を読むべきだ。
本書では日本語版のウィキペディアでおこった事件,管理者の仕事のたいへんさや管理者になるひとがすくない現状などが書かれている.事件に関しては部分的には知っていたが,10 件をこえる事件や 10 人をこえる問題ユーザの解説を読むことで全体像を把握することができた.
解決のむずかしい問題もあるが,いまのところはそれほど深刻な状態ではない.日本語版に特有の問題もあり,他言語版とはちがう発展のみちをたどる可能性も示唆している.末尾の「ウィキペディアはどこに向かうのか」では「百科事典的だが,既存の百科事典の価値を超える何か」,「他に代用のきかない何か」がうみだされると予想しているが,それははっきりとことばで表現されてはいないとしても,すでにあるように私にはおもえる.