多くの人が直接的、もしくは間接的に車とかかわりを持って生活している。しかし、我々の生活に欠かせない車を取り巻く状況がいま、大きく変わろうとしている。この背景にあるのが、深刻さを増してきた環境問題。エネルギーの枯渇、大気汚染、廃車のリサイクルなど、車が環境に与える負荷が明確になってきているからだ。 本書では、車の環境対策を解説する前に「地球の自然環境に対して、謙虚で、控えめなクルマ」を「エコカー」と定義。さらに環境問題を「地球温暖化を抑えることを目的とする『地球環境問題』」と「大気汚染を改善するための『地域環境問題』」の2つに分類した上で、エコカーの技術や将来性を、図や写真を多用しながらわかりやすく解説していく。 例としてディーゼルエンジン搭載車やハイブリッドカー、電気自動車などが挙げられているが、特に興味を引くのが燃料電池電気自動車のページ。ダイムラー・クライスラーやトヨタなど、各社の技術の特徴をうまくまとめ、燃料電池電気自動車実用化への道を模索している。また、日本とアメリカ、ヨーロッパでの排気ガス規制の違いなど行政の動きや、タイヤの技術開発など周辺情報も網羅している。(北国春魚)
世界から軍需産業と自動車産業をなくしたら経済は破綻すると言われている。
実際にそんなことは起こるはずもないが、20世紀後半から世界を席巻しているのがこの二大産業と言うわけだ。
スイスへ観光に行ったことがある人なら景観に魅了されない人はいないと思う。正直筆者もそのうちの一人だ。
だがこれが巨大な軍事目的により整備されているとしたらどうおもうだろうか?
実はスイスという国の実態は国民皆兵の国で、ライン川に優雅に浮かぶ商用船さえも有事となれば徴用し武装するようになっていて、岩山をくり抜いてまで軍事基地が高密度に点在し、迫撃砲を備えた武器庫がそこかしこにあるような国全体が高度な要塞国家なのである。
前置きが長くなったが巨大産業が裏で操っている国というのは見た目と実体の乖離が凄まじいということを説明したかった。
ハイブリッドカーで世界をリードしているのは言わずと知れたトヨタである。実際に売れてもいるが、実体がこれまた性悪車である事をあまり知られていない。初期のプリウスはバッテリーの性能が悪く、すぐに交換を強いられたので無料であったそうだが、現行モデルのバッテリーでも5年前後にほとんど使い物にならなくなり、交換手数料を含めて13万円ほどかかるという。
ここに「エコカーではない」と言える秘密が隠されている。
国産車を新車で購入し乗り換える人達は5年以上も乗り続けない。ほとんどがマイナーモデルチェンジと同時に買い替え、またリースプログラムなどの導入で新車の乗り換え(買い替え)期間がさらに短縮される傾向にある。
と言う事は市場に中古車が溢れると言う事になるが、13万円もするバッテリーがすぐにイカレてしまうような車を購入する人がいるだろうか?
ハイブリッドカーは最初からそのリスクを背負っている。新車で購入しなくてはならないエコカーなどエコカーにあらずだ。
新車登録から3〜5年。最初のオーナーの手を離れたハイブリッドカーは「廃車」という環境負荷が待ち構えている。次世代型のハイブリッドカーを売るトヨタはさらに環境に良い事を喧伝し古い車はどんどんと廃車にされていく。
ハイブリッドカーこそ負のスパイラルと言えるシロモノであることを認識して欲しいとおもう。
二酸化炭素対策と共に、日本浮上の切り札ともなりえる省資源・環境対策技術について、幅広い事例中心にまとめた良書。「未来をつくる資本主義」の環境版といったところか。
内容に文句は無いのだが、個人的には一番興味があった「実際のコスト面では、バイオマスはむしろ非効率」という批判に対する反論ロジックを示して欲しかった。