デンデンデーンッ!と、一曲目から驚かされます。
今までの作品のセオリーから言えば、洗練されていてちょっと切ない曲から始まるのですが、このアルバムは一足飛びで踏み込んできます。
ヒットを飛ばしたシングル曲も多く、前作Hereに比べると派手に、華やかになっています。
注目すべきはシングル曲「ふれていたい」の歌詞。
「ふれてーいえーいよーう!」・・・・・。一体何があったんだと思わされる。爆発した感じ。決して暴発ではありません。
バイン重要要素のこの詞の変化はバンドとして新しく殻を破ったということでしょうか。
シングル曲の「Our Song」や「風待ち」、アルバム曲「アルカイック」と切ないナンバーも涙腺に来ます。
また「lamb」はシングル曲でも何の問題も無いほどのクオリティを誇っています。
このアルバム、一体どうなるんだ?と思わせて「I found the girl」で着地させるそのバランス感覚。
もう素晴らしすぎる一枚です。
男臭いボーカルと激しいサウンドに相対して、古き時代の懐かしき哀愁あるメロディラインが所々に聞こえてくる。一聴したところでは、勢いに圧倒されてしまいそうだが、何度か聞くに連れ随所に隠れていた切なさや物悲しさを感じることだろうと思う。個人的には4曲目の冒頭部分にある「偶然僕の前に現れた君が言うよ、『なんにも考えずにキリギリスみたいだね。』」という歌詞が、このバンドの隠れたメッセージを伝えようとしているように聞こえる。