ストーリーや設定が面白かった。身近なお金の話がメインなので多くの人が興味を持てると思う。出演者で言えば江角マキコさんの演技は個人的にはあまり好きではないが、「マルサ!」ではキビキビとしている人の役立ったので、江角さんにあっていたように思う。他にも香川照之さんの演技も素晴らしかったし、佐藤二朗さんの役も面白かった。
市川海老蔵が映画初出演にして主役を務め、歌舞伎界のスターがスクリーンでも映えることを証明した1作。第二次大戦が集結しようとしていた1945年、日本軍が最後の秘密兵器として開発した「回天」に乗り、敵艦に突っ込んでいった若き兵士たちの物語だ。直径1mの回天は1名が乗り込むスペースしかなく、映像からは内部の息苦しさや孤独感が伝わってくる。死を覚悟した兵士たちの悲壮感がその閉塞した空間と重なり、ここでも海老蔵の鋭い眼力が効果を上げることになる。 原作の横山秀夫と監督の佐々部清は『半落ち』のコンビだが、脚本に山田洋次が加わったせいか、キャラクターに親しみを感じさせる展開になった。この手の映画では、時としてしつこく描かれる家族や恋人との別れが、意外にサラリとしており、かえって感動的。そして主人公が甲子園の優勝投手だったという設定がスパイスとなっている。ボールやグローブが物語を彩る小道具として使われるほか、キャッチボールのシーンがじつに爽やかで、その分、戦争の虚しさが伝わってくるのだ。結末の受け入れ方も、観る人それぞれによって変わってくる作品である。(斉藤博昭)
シリーズ第3作は、1作に登場した小島楓(松嶋菜々子)が再登場。かつての指導医である天才外科医・進藤一生(江口洋介)と共に、大地震に見舞われ生活機能がマヒした東京で、救命救急医として人々の生死に関わっていく…。 今後30年以内に、首都圏を直下型地震が襲う可能性=70%という政府の発表をベースに、震災の被害を受けた人々と彼らを救うべく奔走する医療関係者の姿を描いたシリーズ。何よりもその真面目な制作姿勢に頭が下がる。現実的な題材にフィクションのキャラクターを投入し、そこから発生するドラマを盛り上げる作業は、ともすれば過剰な脚色に走ったり、キャラクターが現実離れしたりという罠に陥りがちだが、このシリーズは被災者への配慮や目配りをしつつ、ドラマとしての盛り上がりとキャラ描写の丁寧さにおいて最高の成果を残したと言えるだろう。松嶋、江口といった主役級は言うまでもなく、「水曜どうでしょう」の大泉洋、クールな中に一粒の優しさを見せる小市漫太郎、プロフェッショナルを体現した看護師長役の鷲尾真知子といった面々の地に足をつけた演技が、この骨太なドラマをがっしりと支えている。(斉藤守彦)
市川海老蔵が映画初出演にして主役を務め、歌舞伎界のスターがスクリーンでも映えることを証明した1作。第二次大戦が集結しようとしていた1945年、日本軍が最後の秘密兵器として開発した「回天」に乗り、敵艦に突っ込んでいった若き兵士たちの物語だ。直径1mの回天は1名が乗り込むスペースしかなく、映像からは内部の息苦しさや孤独感が伝わってくる。死を覚悟した兵士たちの悲壮感がその閉塞した空間と重なり、ここでも海老蔵の鋭い眼力が効果を上げることになる。 原作の横山秀夫と監督の佐々部清は『半落ち』のコンビだが、脚本に山田洋次が加わったせいか、キャラクターに親しみを感じさせる展開になった。この手の映画では、時としてしつこく描かれる家族や恋人との別れが、意外にサラリとしており、かえって感動的。そして主人公が甲子園の優勝投手だったという設定がスパイスとなっている。ボールやグローブが物語を彩る小道具として使われるほか、キャッチボールのシーンがじつに爽やかで、その分、戦争の虚しさが伝わってくるのだ。結末の受け入れ方も、観る人それぞれによって変わってくる作品である。(斉藤博昭)
2006年1月~3月、フジテレビ系で放映された、篠原涼子主演の刑事ドラマ。原作は、秦建日子による小説『推理小説』。検挙率No.1の美人刑事・雪平夏見(篠原涼子)と相棒の新米刑事・安藤一之(瑛太)が挑む難事件。「アンフェアなのは誰か」というメッセージに込められた連続殺人事件の真相とは…? もはや本格女優として揺ぎない地位を確立した篠原涼子が、存在感あふれる女刑事役を見事にモノにしている。強さのなかにふと見せる隙や悲しみの表情も好もしく、また、的外れな安藤の言葉に対して「お前はバカか!」と切り捨てる怒りの表情も魅力的。複雑な伏線や、二転三転する物語の展開は興味深く、観る者を飽くことなく惹き付ける。(みきーる)