DVD化は2007年9月19日。書籍の方は2007年5月25日リリースされている。グーグルの内部とその周辺に長期取材をNHKの有能な4人のスタッフが乗り込み創り上げたいまだかつてないほど正確にグーグルのカタチを捉えた価値ある内容である。DVDの方は書籍の最後に登場する『グーグル完全依存型の人』でスタートする。
グーグルは1998年にスタンフォード大学の2人の若者によって設立され、わずか9年で時価総額18兆円に到達した企業だ。そのグーグルの過去と、ブラック・ボックス化されていない部分の『今』をかなり正確に知ることが出来る。そしてこれからグーグルがどういうことをやろうとしているのか、がかなり予想できる。
『今』グーグルがやっていることで最も印象に残ったのは、
1.スタンフォード大学の図書館の本をすべてスキャニングしデジタル化している
2.無線LAN網の無料解放による『位置』も含めた個人データの収集
3.auとの提携に象徴される携帯端末への軸足移動(この本では正確に触れられるところまで行っていないが『アンドロイド』のこと)
だった。つまりは人類の知的財産の完全デジタル化と個人情報の位置データまでも含めた完全把握、そしてその位置データをより完全なものにするための携帯端末掌握だ。レビューを簡潔に書ききれないくらいに中身が濃い。本当にこのままグーグルに依存している世界になっていいのかを考えさせられる。